自分では出来ない仕事もあると思いますが、仕事を依頼する上で、その仕事の特異性は依頼料に非常に左右します。プログラマーとかイラストレーターなど特殊な技術を持っている方では、もちろん依頼する費用は高くなりますし、多くの方が使用できるオフィスソフトなどではかなり付加価値は低くなります。
そうした状況でも特殊性が高い仕事として翻訳があげられます。自動翻訳ソフトの近年の進歩はめざましいですが、まだまだ実用レベルで使用可能なものではありません。
専門性の高い書籍や書類などは語学に関する知識だけでなく、その分野の知識も兼ね備えた翻訳のプロに依頼しなければ、実用に足る段階の翻訳は出来ません。その他にも小説や歌詞などアート性が評価されるものでは、機械による翻訳では温かみが削ぎ落とされてしまいます。そうした文化や芸術性が色濃く反映される分野でも、やはり人力での翻訳が理想的だということになります。
翻訳ソフトはこうした人間に対して特化した分野への対応を目指して開発がなされていますが、未だ人間に取って代わる時代は遠くなります。
ただし、個人的な用途での簡易的な翻訳ならばこういった自動翻訳ソフトも十分役立てることが出来ます。タダで誰でも使用できるものから、有料のライセンス版まで数多く販売されていますが、趣味で外国のホームページを翻訳したいときなどは、おおまかな概要をつかむには十分使用できます。また簡単な挨拶文や短文ならば日本語から英語への変換もかなりの部分まで自然な翻訳が可能です。
長文となると自動にて文章の意味を捉えることが出来ないので、チグハグな翻訳になりますが、ソフトが読み取りやすいよう短い文で区切って書くなどのことをすると、意味を伝えるにはいい英語が仕上がります。
それ以外にも中国語や韓国語、フランス語、ドイツ語など様々な言語に対応していますが、今のところは英語での品質が高い傾向にあります。有名でない言語になればなるほど依頼できる翻訳家も減りますし、それにつれて費用も跳ね上がります。